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2025年11月5日
お互いの存在を確認する幸せ
爽やかな秋⾵が頬を撫でてくれる〜そんな書き出しを⽤意したのはいいけれど、「いや、ちょっと違う」と⾸を傾げる昨⽇、今⽇。私は東京というほぼ⽇本の真ん中と思しき位置するところに住んでいるのですが、北海道や沖縄という⽇本列島の両極端にいる友⼈たちとの話の通じないこと、夥しい。
本来なら、⽇本のあちこちで「秋の⾵物詩の紅葉が燃え始めた」とか、「ちょっと遅めの⾐替え」などというワードが踊る頃のはず。ところが、「雪がちらついて慌ててストーブを⽤意した」という北の友⼈、「汗ばむ額に⽇傘が欲しい」という南の友⼈、極端すぎる季節が同居する⽇本は、この先も無事だろうかと不安で⾸を傾げています。
ラジオ体操の意味
細⻑い⽇本列島の話題で始まりましたが、最近、スタートを切ったこと「細⻑い⽇本」について。周りくどい⾔い⽅になりましたが、「ラジオ体操をはじめました!」が⾔いたいことでした。そのラジオ体操について調べてみたところ、「1928 年(昭和 3 年)、昭和天皇のご即位を記念して、逓信省簡易保険局が「国⺠保健体操」として制定したのが始まりです。アメリカの保険会社が健康増進のために⾏ったラジオ体操にヒントを得ており、NHKラジオ放送を通じて国⺠の健康保持増進を⽬的としました」(A Iから)と、あります。
懐かしいこと!と⾔ってしまえばそれだけですが、⼀気に、溢れるように思い出すシーンが出てきて我ながらびっくりしました。四⾓い紙切れに出席印の⾚い印鑑が並んだカードを⾸から下げたこと。蝉の鳴き声を聞きながら友達と校庭に集まったこと。それらは仲間が元気かどうかの確認作業だったことなど、昨⽇のようです。
視聴者参加の醍醐味
コロナ体験をきっかけに始まったTICTOK配信が丸 2年を過ぎ、3年⽬のカレンダーに⭕をつけたのが先⽉10⽉。従来のSNSとはちょっと違いました。今⾵に⾔えば、視聴者と「リアルにつながる」醍醐味、「何が起こるかわからない」ドキドキ、視聴者のプロフィールが実像か虚像かも定かでないという、そんな現実にハラハラしつつ。そして、3年⽬の10⽉ 1⽇から始めたのが、「 マ ン ネ リ 打 開 」 の ⼀ ⼿ と し て の 「 ラ ジ オ体操」でした。
ラジオ体操放送は、北は北海道(アイヌは別枠として含む)から南は九州博多までの全18県。⽇本は、1都1道2府43県、合計47の都道府県ですから、半数にも満たない件数としてYouTubeに掲載されています。その放送に合わせて配信者の私の体操姿を⾒て苦笑しながら、もしくはフーフー⾔いながら私と⼀緒に体を動かしての3分間を体験してくれています。
⽅⾔が持つリアル感覚
NHK 放送のラジオ体操は標準語での解説。各地のそれは「⽅⾔」での説明、掛け声です。当たり前のように、⽅⾔ラジオ体操の⾯⽩いこと!「さあ、元気にやりや!」は⼤阪弁。もうちょっとスマートな⾔い⽅はないのか!と、⾔い返したくなるのを抑えながら。⾔い返せないのは⽅⾔の難しさでなく、体を動かすのに必死なだけですが。
「もっと回すや〜、右に〜すべえ」は秋⽥弁、「元気にいくばい〜、⼤きく回すけんね〜」博多弁、「両⼿をやさしう振りなはれや〜」は、もちろん京都弁です。⾃由に動かない⾝体に汗かきながら、それでも⽅⾔の⾯⽩さに⽿を澄ませる3分間が、元気印のスタートに相応しく思えてなりません。
顔を合わせ、声を出す
その昔、まだ営業職についている頃。顧客訪問が朝1番の仕事の場合、ラジオ体操を朝礼のスタートにしている会社に、よく出くわしました。職場について机の上の書類を確認したと同時に、社内に流れるラジオ体操の曲と掛け声。上司や同僚の顔を確認しながら全員が両⼿を振り始める。これが元気な会社の売りものだった気がします。朝⼀番に顧客を訪問することがなくなって久しいのですが、T I C T O K という最新流⾏のSNSでのラジオ体操で、元気をもらうという不思議体験をしているのです。時代は回るという歌がありましたが、全くそのとうりだと、改めて⾸を縦に振りました。
元気ですか!
「元気ですか!」、「 元 気 が あ れ ば な ん で も で き る ! 」 の 掛 け 声で有名だったのはプロレスラーのアントニオ猪⽊さん。「1、2、3、ダーッ」は、試合に勝利した後のパフォーマンスとして、ファンと⼀体になって⾏う雄叫びは今も⽿に残っています。
職場の仲間で、地域の仲間で、そしてSNS仲間で、お互いの存在と健康を確認する場に何を持ってくるかが、離れられない要因になることなのだと再確認しました。
株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!
浦 登記(うら とき)
米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。
人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。
1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年 「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞