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2022年7月6日

良い習慣づけは五感で簡単!

毎朝のテレビニュースと言うか、人気司会者の顔がズームアップされると同時にテーマソングが「起きなさいよ!」と催促がましく耳に飛び込んできます。

仕方なくと言うか、軽快にと言うか、いつものように身を起こし、いつもの儀式が始まります。「今日も一日素晴らしい!」「すべてうまくいく!」。

 

この儀式の条件は、

  • 両手を高く頭上に上げて万歳!姿勢で!
  • 同時に「今日も1日素晴らしい!」と元気な声で!
  • もちろん、誰も見ていませんが笑顔で!

 

習慣というのは恐ろしいものです。この儀式がないと1日が始まった気になりません。そして、これを済ませて初めて、今日の自分の体と脳の健康を確認するのですから。

 

習慣づけは意外と簡単

 

物事を身につけるための、言い換えれば習慣にするための重要な条件について、佐々木典士氏の「ぼくたちは習慣で、できている」(ワニブックス)に書かれています。

私たちは繰り返し行っていることの結果である。

だから、あらゆる偉業が行為でなく、

習慣によって成し遂げられる。(アリストテレス)

本に出てくる最初のこの3行の文章が、佐々木氏でなくアリストテレスだと言うのですからユニークです。

 

どちらにしても、よほどの天変地異がない限り、あらゆることが習慣として自然に行えれば結果はついてくるように思います。毎朝の「今日も1日すばらしい!」のアファメーション(なりたい自分になるための、言葉による思い込み作り)も習慣にしてしまえば、365日自分に言い聞かせるのですから、よほどのことがない限り、いつか自分の考えのように脳は錯覚してくれるはずです。

 

この「習慣づける」ことを習慣付ければ、いろんなことが簡単に身につき、あたかも生まれ付き備わった能力かのように振る舞え、そして結果がついて来るのですから、騙されたと思ってやってみても損はありません。

 

習慣にするには体で覚える

 

こんな簡単なことの実験をしたら〜〜。

デパートや映画館などの洗面所で、置かれた手拭きペーパーを節約する方法。

  • ちょっと少な目に3枚程度のペーパーで手を拭くのみ。
  • ペーパーを取る前に手を振って水気を払い、使うペーパーを節約する。
  • 1、2、3、と声を出して濡れた手を振り、水気を少なくしてから紙でふく。

 

結果は当然のように③の声を出しながら手を振り、水気を少なくしてから紙で拭くが習慣として身についた、と言うものでした。

 

人間の脳は、「聞こえた声や音を自分のものとして取り込み、何度も何度もそれを聞かされること(習慣づけ)で、定着する」のだそうです。ラジオ体操の音楽が聞こえてきたら、いまだに夏休みの校庭や首からぶら下げた出席表などが目に浮かび、ほぼ、間違いなく体が動く準備を始めるのですから。

 

この事例を多くのことに使えば、様々なビジネスでの困りごとが解決できるのではないでしょうか。

例えば、名刺交換の場で。

相手の名刺を受け取るときに、口角をあげる(笑顔になる)用意をしておくと、相手から先に笑顔をもらってあたふたすることは避けられます。

相手の名刺のどこに焦点を当てて言葉をかけるかを決めておき、

例えば、相手の会社のロゴマークの色を褒めるつもりで笑顔の準備をするとか、

相手の名前が個性的かどうかなど、どこにポイントを当てた挨拶にするかなど。

名刺交換一つでも、自分のやり方を習慣づけすることで相手に好印象を与えることが可能です。

 

会議は自由闊達な意見交換が必要

 

会議の場で。

「何かいいアイデアはないかね?」と部下たちに質問するシーンで。

ぶっきらぼうに、おまけにしかめっ面で、さらに睨みつけるような厳しい目で。もしくは、誰とも目線を合わせないかのように書類に目を落としたままで周囲に聞く。部下たちは「俺に聞いてるのかなぁ」「誰か答えてくれないか」と、緊張に肩をすぼめてペンを握る振りをする〜これではいいアイデアがあったとしても声に出せないかもしれません。

そんなときには、部長自身が広角上げて、目尻は優しく下げ気味に、声ははりがあるけど優しさを含んで〜など。誰が聞いても「発言してみたくなる」ような雰囲気の条件がいるのです。これが浸透すれば「明るくやる気の出る会議」になるのではないでしょうか。

 

出勤が楽しくなるような朝の準備の楽しい習慣づけ。

部下が緊張せずに発言できる会議にするための自分の習慣づけ。

 

どちらもが容易にできる五感での習慣なのです。

 

 

 

株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!

浦 登記(うら とき)

米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。

人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。

1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年   「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞

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