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2023年3月27日

A Iでなく自分の脳で活躍したい

対話型A I(人工知能)「Chat(チャット)GPT」の改良版を搭載した「Bing(ビング)」を限定公開したところ、AIが利用者に「愛している」などと答えた事例が報告され、話題を呼んでいる〜云々と、全く理解に苦しむ言葉の羅列、内容が2月28日付けの朝日新聞1面に載っていました。何のことやら私の脳力の範囲ではさっぱりの内容です。

何でもかんでもAIだの、宇宙人(関係ない?)だのと、最近のニュースは昭和に生きた人間には首を傾げるものが多く、伝わるコミュニケーションを云々する立場には手に負えません。今までなら、鬱陶しいはずのマスク議論、例えばコロナがほぼ消失したように見える職場でのノーマスク議論が、先のAI議論より肩の力を抜いてくれるように感じるのですから、人間とはえて勝手なものです。

 

脳のカラクリを知っていることが大事

脳は天才!と、思わざるを得ないことが起こっています。古くは、「自分の言葉が一番効くのは、自分の脳」〜と、名言をはいたフィギュアスケートの羽生結弦さん。18年平昌五輪フィギュアスケート男子シングルで、なんと66年ぶりに連覇達成に喜ぶ画像とともに流れた言葉が、いまだに私の記憶から消えません。

自分の記録を追いかけることから卒業して、今ではスケートを楽しむかのように、氷上に舞う彼の姿がテレビ画面にたびたび登場するようになりました。まるでバレエダンサーのようで、「あっ」と思わず声が出るような衝撃の転倒劇にハラハラすることはなくなりました。そんな彼の口をついて出る言葉が、「スケートは体でなく、脳が覚えている」と。楽しく滑る、楽しく踊ると、「自分の言葉が一番効くのは、自分の脳」と表現しています。脳と言葉、脳と体のカラクリは、いろんな職業に共通しているようです。

 

脳は純真、疑わない子供のよう

  脳は単純です。と言うか、脳は自分の興味の持つことであれば限界を知りません。2時間と言う長考をもって勝負に王手をかけると言う、私の脳みそでは考えも及ばない将棋の世界を制した藤井聡太氏。最年少一般将棋戦で優勝し、タイトル獲得云々と、もはやビシネスで言う役職名が長過ぎてどこから書いていいのか頭を抱えてしまうのですが、いったい全体、彼はどのような脳をしているのでしょうか。

そんなことを思いながら、脳の不思議を思い出し、改めて書いています。

脳は、興味のあるところには純真で疑うことを知りません。自分の興味のあるところ、また、自分の発言が肯定的であろうとなかろうと、鵜呑みにするようにできています。自分の言葉を聞いた脳が「本当にそうだろうかそ」などと疑問を持たずそのまま受け止めてしまうのです。

まるで純真無垢な子供のように。前向き発言なら問題ないのですが、「お先真っ暗だ」「自分はできそうにない」「勝負は苦手でいつも失敗だ」などとマイナス言葉を連発していると、そんな状態を真に受けた脳はプラスに変換することなどと無縁になるのです〜おお怖!です。自分の口から出る言葉は、将棋の盤面を見つめつつ「勝つ」ことだけに集中する藤井聡太氏に習いたいですね。

 

脳は自分と他人を判別しない

また、脳は言葉の主が自分か他人かを判別できないという、困った特質も持っています。「彼は職場のやっかいものだ」の彼が一体誰なのかを認識しません。「自分はご馳走になるのに人のために財布の紐はゆるめないあいつは嫌いだ」の、あいつが誰かも探そうとはしません。どれもこれもみな、自分のことのように受け取ります。純と言えば言えますが、やっかいと言えばやっかいですよね。「人の悪口は口が裂けてもいいなさんな!」と、口がすっぱくなるほど繰り返していた母を思い出します。

 

脳は時間軸を持たない宇宙脳

さらに言うと、脳は時間を認識しません。

「これは過去のことだから忘れてしまおう」「未来なんてどうなるものかわからない」などと、時間を正しく把握してくれないのです。

たとえば、職場で上司のAさんに厳しく注意を受けている時のことを思い出したとしましょう。同僚たちが見ているまえで怒鳴られている自分。そんなシーンを思い出しただけで、まるで今、その場にいるかのように体がこわばり手に汗が〜。

一方、得意のかけっこで一等賞をもらった小学校の運動会。まるで今、真っ先にテープを切ったかのように笑顔が出てくることも。この原理原則が理解できれば、未来予測もいいこと予測にすればハッピー気分。「2年後には部下5人とともに新規事業を成功させている」「自分のお店をオープンさせた」などのプラス思考とその言葉が自分を大きくさせてくれるはずです。

 

 

 

株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!

浦 登記(うら とき)

米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。

人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。

1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年   「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞

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