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2023年12月15日

SNSと言う見えないものの価値

今、流行りと言うか、すでに世界は次を見ているというか、今更ながらと言うか。いろいろ言葉を並べてみたものの、どれも似つかわしいという実感が持てずにパソコンの文字を追う指がとまるのです。SNSは名前をツイッターから変えた「X」、Facebook,インスタグラムに、tiktok と、似つかわしいとは言えない言葉ですが百花繚乱の趣です。最近はやや音なしの構えのような「clubhouse」は、いっとき世界中の有名無名人たちが競って集まり、丸い地球が四角になるかと思ったほどの騒ぎでした。今は、何が原因か分かりませんが多くの人たちが、まるで憑物が落ちたかのように鎮まりかえっています。

私といえば、元々が視覚人間ゆえか、先のclubhouseには出遅れたまま、ほんのちょっと覗いた程度でほぼ終わり。その後、tiktokに身を寄せ、今、そこの住人として生きるべきか、あくまで居候で終わるべきかの「選択」に思案投首と言った塩梅です。

 

詰まるところ、課題は人間

そこには驚きの事実がありました。若い女性の歌や踊りだけかと思いきや、なんと介護や認知症の驚くべき家族の実態を知らせるものがありました。ただただ、その事実を撮り、知らせると言うだけの画面。

朝から晩まで衣類をたたむ動作を繰り返し、また積み上げるだけの90代の父親。ひたすら歩き回る母親と茫然とそれを見る年配の娘。そしてまた別のところでは、社会人としての居場所を見つけられない引きこもりの若い男性が加わって、今の時代の光でない部分がそこに凝縮しているのです。若い男女の踊りと歌の世界はほんの一握りだと言う事実に愕然としています。

 

宇宙に似た混沌としたS N Sの世界

何が正解で、何が不正解かということさえ確信の得られない、混沌とした世界とは言うものの、やはり欠かせないのは、その思いの伝え方(配信者)であり、受け止め方(受信者)に他なりません。

光の部分の人気番付で言うと、美容、料理、音楽、この御三家が揺るぎなきダントツのようです。美容は自分の手指でのマッサージから化粧品の販売まで、プロとセミプロが入り混じっての百花繚乱。これは時間と費用を惜しみなく使う女性対象のSNSには欠かせないものが理由のようです。

こういったS N S の特徴は、主体(私)の人間関係の広がりでのみ見える世界のため、そこから得る情報には一方的な偏りがあるのです。その上で見える世界を全体像のように評価するには危険が伴うのですが。

 

コミュニケーションの正体とは

 そんな中で健闘するには、コミュニケーションなどと言うはっきりしないと言うか、目に見えにくいテーマを扱う人間は四苦八苦です。どのテーマを扱っても視聴者への伝え方が重要であり、欠かせないポイントであるはずなのに、トップのテープを切り損ねている理由は「視覚」に華やかさのない画面故と言っていいかもしれません。並べられたお水を飲み損ねて喉の渇きに四苦八苦しながら走っている長距離ランナーのように見えるのは、恥ずかしながら「コミュニケーション講師」という名前を配している自分だからでしょうか。

 

見知らぬ人への訴求の手立てはあるか

長すぎるお膳立てを書いてしまいましたこと、ご容赦いただきたいです。

派遣会社の実態、人と人との関わり方の困難さと改善、言葉が表す人間関係の機微と特徴、様々な課題と現実には乖離があります。誤解を恐れずに使いますと、「人間を扱う」と言う、あまりに遠大なテーマと感情の行き違いなどと言う細やかな世界の塊のビジネスです。これを制覇して、次の時代を引っ張るSNSにどのように融合していけるのか。自分に与えられているかも知れない課題に、今更ながら、やや腰が引ける自分がいることを否定できません。

 

伝わる要素とファン化の再確認

テーマは「人に伝わるコミュニケーションのイロハ」で、スマホ上に顔の見えない相手に伝えるのは至難の技です。面白くなければ人はいとも簡単にその場を抜け、他の番組(?)に動きます。ああ!!!と叫ぶ間もなく背中を見せて出ていくのですから、ある意味で残酷であり、ある意味で本物かいなかを問われているのです。

派遣会社もその関係ビジネスの主体者もキモは人間関係であり、感情であり、言葉です。視聴者が単なる視聴者でなく、「ファン化」するためのポイントを日々、模索と実行で極めなければ、雪に埋もれるか、季節外れの桜の花びらのように散ってしまうことが目に見えているからです。

 

 

 

株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!

浦 登記(うら とき)

米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。

人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。

1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年   「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞

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