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2024年10月18日
⾔葉の点検が必要な理由
⾔い古された⾔葉ですが、なんと時間の流れの早いことでしょう。ビジネスで
いう上期が終了し、暦は秋⾵が優しく感じられる10⽉になりました。毎朝の散
歩で、⾜元を飾る落ち葉が綺麗な⻩、オレンジ、茶⾊に変化。ああ、また、年が
⼀つ増えるではないか、と嬉しくもあり、悲しくもあり。そんなことを思いつつ、
下期に向けて新しい⾃分との出会いに期待しているところです。
新しい⾃分、新しい仲間、新しい⼈間関係と、新しいことはいいことだとば
かりに周囲を固めたいところ。そんな周囲への期待と共に、新しい何かを⾝につ
けたいと思いませんか。
そのためにも、ちょっと無理やり過ぎる理屈を掲げているところです。
と⾔うことで、付き合いの⻑い⾃分の⼝癖について⾒直したいと思います。
今すぐやめたいと⾔う⼝癖はありますか?と聞かれ、「いいえ、ありません」
と即答できる⼈があれば、「天晴れ」と背中を叩きたいのですが、⾃分は〜と振
り返ってみれば、あるようなないような。⻑年、⾔葉やコミュニケーションにつ
いて学び、語ってきた⼿前、「⼝ぐせ」とはできるだけ⼿を切りたいと思ってい
るからです。かと⾔って、全く悩みがないわけでもないと⾔う、ややこしい話。
と⾔うことで、今回は「⼝癖の点検」をしてみます。
⼝癖の点検
仕事上、様々な⽅から、コミュニケーションや⼈間関係の相談を受けることが
少なくありません。⾃分の⾔葉使いが原因で職場でうまくいかなくなった、仕事
が終わってから職場仲間と飲みに⾏ってもギクシャクしてしまう。そんなこと
が気になって、よく眠れない。そんな相談が後を断ちません。よくよく話を聞い
てみると次のような⾔葉が⾏列しています。
1>もう年だから(⼥性だから)
2>元々、それは苦⼿だ
3>⼦供の時からそうだった
これらについて、考えてみます。⼀度も使ったことがないと⾔える⼈には、「天
晴!」と⾔う⾔葉を送りたいところです。
もう年だから(⼥性だから)
皆さんはご存知でしょうか。喜劇俳優の⼤村崑さん92歳がひょいひょいと
スクワットを繰り返すのをテレビ番組で⾒たことがあります。今も健在と聞い
ています。
また、こんな驚くべき⼥性も。「奥村正⼦さんは、1930 年 7 ⽉ 7 ⽇⽣まれ。
2020 年で 90 歳を迎えた、世界マスターズベンチプレス選⼿権で 5 回の優勝を
誇る現役最⾼齢の⼥⼦ベンチプレス選⼿」とあります。「7 ⽉ 7 ⽇は、91 歳の誕
⽣⽇、もうあと数えるほどで始まる東京五輪の感想も、世界チャンピオンの奥村
さんから伺いたかったところです。奥村さんのご冥福を⼼よりお祈り申し上げ
ます」とインターネットでの訃報に遭いました。驚嘆の事実です。
元々、それは苦⼿だ
元々とは、いつのことを⾔うのでしょうか。⽣まれてきた時のことを⾔うの
でしょうか。
その時に発した⾔葉や、考え⽅を誰が記憶し、何かに記録しているのでしょう
か。何ら根拠も証拠もないものを、⾃分の気持ちや周囲の気持ちを確かめるのに
上⼿に使っているだけではないでしょうか。⼦供の頃の家族、それに伴う親兄弟
との関係で起こるコミュニケーション上の課題やギクシャクなど、⾃分の⼒で
はどうにもできないものがあるのは否定できませんが、それを⼤上段に構えて
も⾃分のための解決にはなりません。いつからその問題を抱えているかの記録
も証拠もないのです。万⼀、「元々、苦⼿だった」としても、解決策を⾒つける
努⼒が必要です。
⼦供の頃からそうだった
これも先の項⽬と同様に、何ら証拠も根拠もない⾔い訳です。⼦供の頃とは
何歳の頃を⾔うのでしょうか。加えて、誰が何を証拠に証明してくれるのでしょ
うか。根拠も証拠もないものを、⾃分のできないことの証明としてあげるのは、
「皆が持っているから⾃分も欲しい」とスマホを欲しがる⼦供の主張と似てい
ます。⼦供の⾃分勝⼿な主張と⼀⼑両断してしまう親が⾃分には都合よく使っ
ているのは、笑えません。
⾔葉という⽣き物は不思議であり、使い勝⼿よくできています。そんなこと
にならないように、定期的に⾒直す必要がありそうです。
脳と⾔葉の関係
脳は時間軸を持ちません。先の話とは反対に、⼦供の頃に感動した動物物語を
思い出したら、今も涙が溢れてきたりする経験はありませんか。
また、素敵な上司のことを思っただけでワクワク、ドキドキしたり。
脳は、現実と想像がごっちゃになるという特徴があります。良いことを思い想
像したら胸が熱く明るい明⽇を想像できます。⾃分の未来を明るくしてくれる
⾔葉を⾒つけ、使える技術を磨くことが⼤事です。
株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!
浦 登記(うら とき)
米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。
人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。
1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年 「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞