HuApp MEDIA HR業界のお役立ち情報を発信中 懐かしいのは時代か個⼈技か
2024年4月30日
懐かしいのは時代か個⼈技か
最近、何だか「昭和」の⽂字があちこち⽬につきます。と⾔っても、多くはテ
レビ画⾯からで、しかも歌謡曲番組にそれが集中している気がします。「昭和の
歌謡曲トップ10」だとか、「昔懐かしい歌謡曲!」といったふうに、いかにも
昭和くささが⽬⽴つのですが、思わず⽬を⽌め、T V スイッチに⼿が伸びるので
すから、懐かしさと⾔うものは厄介なもんです。そしてまた、⾃分がその時代の
代表選⼿ともいえる団塊まっただなかの⼈間ゆえ、⽬が⽌まるのも、⼿が伸びる
のもご容赦願いたいのです。
まるハラスメント
この昭和世代のど真ん中よりちと先輩の、団塊世代の私がいうのも何ですが、
最近の⾔葉の乱れには辟易しています。「〜〜して欲しい。」と⽂章の末尾に「。
=まる」をつけたら、「まるハラスメント」と⾔われ、堅苦しいとか、命令⼝調
などとクレームの対象になるらしいのです。⽂章の末尾に「〜。」がないものな
んて、それは⽂章とは⾔えない上に、何となくだらしない!などの注⽂をつけよ
うもんなら、それがたとえ部下であれ何であれ、時代にそぐわないだとか、まる
で江⼾時代の部下指導などと、得体のしれないクレームになりかねないのです。
記憶を辿ればここで何度も書いてきた⾔葉の誤った使い⽅など、もはや弥⽣
縄⽂時代と揶揄されそうで、冷や冷やしています。とは⾔うものの、⾔うべきも
のは⾔いたいのが昭和世代でしょうか。
視覚情報の位置づけ
これまた、ここでは何度もくどいほど書いてきた、「初対⾯の⼈と上⼿に⼈間関
係を築く⽅法」の⼀つのアイコンタクトについて、再確認してみます。
⼼理学者のアルバート・メラビアン⽒が提唱した「メラビアンの法則」による
と、コミュニケーションにおいて、⾔語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情
報が55%の割合で相⼿に影響を与えるとしています。このメラビアンの法則
では、⼈間は⾔葉よりも相⼿の表情や態度を重視するとも結論しています。この
法則は、相⼿の本⼼がわからない状況だと働きやすくなるとあり、続けて、初対
⾯やそれに近い状況など、相⼿の本⼼を読みにくい状況だと、3V の法則が働き
安くなるとしています。どうしても「視覚情報」が多くの決め⼿になることは間
違いないようです。
アイコンタクトの役割
このように相⼿とのコミュニケーションを段取りよく、しかも⾃分を有利に運
ぶために必要不可⽋な項⽬がこの視覚情報となれば、少しでも多くの情報を⼿
元に置くことが必要です。
と⾔うことで、この号では⽇頃の「プラスイメージのためのアイコンタクト」
ではなく、その向こうがわにある「マイナスイメージを与えるアイコンタクト」
を扱いたいと思います。
「これを押さえれば万全!」ではなく、その反対側の「これを無視すると嫌
われる!」に焦点を当ててみます。転ばぬ先の杖です。
マイナスイメージを与えるアイコンタクト!
1> 無視
何とも冷たく、⾮⼈間的とも⾔える対応です。
⽬を合わせないようにする。
話しかけられていても⽬を⾒ない、無関⼼。
ぞ〜っとしますよね。
2> 冷視
⽬を細めてジロリと⾒る、もしくは無表情で視線をそらす。
否定的メッセージ。
これはたまに⾒かけますが、視⼒に問題があるかしら?と⾸を
ひねりたくなります。
3> 敵視
⽬を⾒開く、もしくは鋭く睨む!
敵視や威圧感。
威圧感なくして何がある?と思わずこちらから冷たい視線を送
りたくなるではありませんか。
4> 凝縮
相⼿をジロジロと⾒続ける。
不快感や不安感で⼀杯になる。
意識的にする場合は、最初から「敵視」ではないでしょうか。
コミュニケーションの影の⽴役者
これらの視線あれこれは、そう⾔われればこんな視線もある、と頷くのですが、
その⼀⽅で、こんな⼈いるかしら?普段はお⽬にかかることはない!と断⾔で
きる代物です。むしろ、これを上⼿にさり気なく使って相⼿を遠ざけられるよ
うであれば、⼤したコミュニケーションの裏技使いと⾔えるのではないでしょ
うか。
⽬は顔のほぼ、真ん中に位置しています。となると、視線はやはりコミュニケ
ーションに⼤きな役割を果たすことに違いありません。上⼿な使い⽅を学ぶの
は重要ですが、使い⽅を間違えればとんでもない結果になること、決して軽んじ
てはいけない代物であることを、再確認すべきです。
顔の真ん中を⾃分の⽴ち位置とし、その使い⽅次第ではコミュニケーション
の⽴役者になれる存在の視覚。視覚プロデューサーでありたいものです。

株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!
浦 登記(うら とき)
米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。
人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。
1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年 「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞