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2020年8月13日

コミュニケーションの成果は倍返しで!

「倍返しだ!」のセリフで日本中を釘付けにしたTVドラマ「半沢直樹」が帰ってきました。最終回視聴率で42.2%を記録したのが2013年とか。そして、再登場の今回第1回は、世帯平均視聴率が関東地区22.0%で、かつ、週間視聴率でもトップだったことがわかっています。

その昔、NHKラジオで放送されたドラマ「君の名は」は、放送時間に銭湯が空になったとか。当時は視聴率なるものがなかったのでしょうか、なんとも昭和の香り豊かなランキング表現です。そして話を半沢直樹に戻すと第2話も週間トップ。何をテーマにしても計数に目が離せない私の性格は、長年の営業体験が今も紐付いているとしか思えません。

仕事がらとはいえ、なんでもかんでも数字に結びつけたがる上司や得意先の担当者もいれば、そんなことには目もくれず、自分の感情や感覚のおもむくままに話を広げる人もいます。どちらも仕事上の大事な相手となれば、自分の得意な内容についてはうまく話しを広げられるが、そうでない場合にはそうそうに退散する、なんてことでは成果があがりません。それが商談であれ、仲のいい友人であれ、なぜか伝わっていない、相手が話に乗ってこないケースについて考えてみます。

 

ギクシャクするコミュニケーション

 

相手が自分の伝えたはずの話にのってこない、もしくはまったく期待はずれの答えをした〜残念ながら、そんなことって別に不思議でもなければ、オリンピックのように4年ぶりというほど珍しいことではありません。「おかしいなぁ」と首をかしげる自分に、相手も同じようなポーズを取っていることも。

このように、本来、スムーズに進むはずのコミュニケーションが、どうもギクシャクしたり、見えないドアに阻まれたりするなどは、やっぱりどこかに原因の種は蒔かれているものです。当事者が無意識であったとしても。では、コミュニケーションがうまくいかないのには、どんな種が蒔かれているのでしょうか。

 

自分だけが言いたい放題のコミュニケーション

 

まず、ドッジボール型コミュニケーション。

相手との信頼関係がもともと成立していないケースです。

成立していないなんて大げさな表現ではなく、簡単に言えば相手のことをよく理解していないと言えるかもしれません。自分の言ったことに相手が返事をしない。それは自分をどこかで信頼していないのではないかと上目つかいに疑っていたり。そんな空気がただよう中で仕事に真剣に取り組めるものではありません。相手を刺すような視線(ボール)を投げつけて逃げるという、まるでドッヂボールをしているようなコミュニケーションです。

 

相手を無視して逃げ切るコミュニケーション

 

つぎに、相手が理解できない言葉を使うサッカー型。

同じ日本語で話す相手でも、相手が理解しないような難解な日本語をわざとらしく使って優位な立場を維持しよう、もしくは見せつけようとする上から目線コミュニケーション。数字が苦手な相手だとわかっていても、余計にそれを羅列して相手を困惑させるような。相手にボールを取らせず、一方的に蹴って逃げる、まるでサッカーのようなコミュニケーション。相手はフラストレーションのかたまりになります。ま、サッカー選手がこうだと言う話ではありませんので念のために。

 

相手を無視する自分勝手コミュニケーション

 

つぎは、相手との情報を共有しないラグビー型。

これ、最悪ですね。わかってくれると思っていた〜とか、大抵はこんなつもりで言うんだから察してくださいよ、などの欲求不満を誘いこむコミュニケーションパターンです。
いつものカフェでいつもの時間に待ってます〜。いつものカフェがどこを指し、いつもの時間が何時なのかさっぱりわかりません。会話が通じないというか、それでもそのまま突っ走るというか。自分のボールだけを真剣に抱えて走りますから、相手はたまったもんではありません。

 

本来のコミュニケーションはキャッチボールで

 

最後は、キャッチボール型コミュニケーション。

これが理想的な会話と言えるでしょう。相手が受け取りやすいボールを投げ、相手がきちんと受け取ってくれたことを見届ける。そして、ここへ投げてくれるとしっかり受け止められますよ、と両手を広げて待つ。これは、双方の信頼関係がきちんと出来上がっている状況です。コミュニケーションは相互の特徴を伝え、受け止め、ボール(言葉や思い)が行き交う状態です。このような信頼関係がお互いの意思を遠慮なく伝えることで、問題が起こりえない理想の状態です。

 

 

 

株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!

浦 登記(うら とき)

米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。

人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。

1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年   「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞

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