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2022年6月28日

年度更新の書き方が異なります

令和4年4月より雇用保険料率が変更になることにより、令和4年度の概算・確定保険料申告書の書き方が例年と異なります。

【年度更新とは】

労災保険と雇用保険(労働保険)について、対象労働者の前年度の賃金総額より確定保険料を精算、今年度の賃金見込み額を算出し申告、納付といった手続きを6月1日から7月10日(令和4年度は7月11日)までの間に行ないます。

【雇用保険料率の変更】

令和4年4月1日から、事業主負担が0.5上がります。
令和4年10月1日から、労働者負担・事業主負担ともに2上がります。

令和4年4月1日~令和4年9月30日

令和4年10月1日~令和5年3月31日

【申告書の書き方】

申告書の概算・増加概算保険料算定内訳の⑬保険料率欄には、労災保険率のみが印字されているため、雇用保険の率を手書きする必要があります。⑬の(ホ)の欄を半分に分け、率を書き、合算した金額を⑭の(ホ)欄に入れるとよいでしょう。具体的には以下の通りです。

 

例 一般の事業・概算保険料が50000千円の場合

注意点として、算定基礎額の見込み額である50000千円をそれぞれ6ヶ月分で按分する必要があります。あくまでも1年間の見込みを算出しているため、9月分までと10月分からに分けて考え、算出しなければなりません。

 

今年度の年度更新は、例年より少し計算方法が複雑になっております。先のことではありますが、10月より労働者の雇用保険料率も上がるため、給与計算の際はより一層注意が必要ですね。

 

 

 

社会保険労務士法人ユアサイド

綿引 文生(わたびき ふみお)

早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、平成19年に社会保険労務士試験に合格。平成21年社会保険労務士法人ユアサイドに入社。令和3年11月パートナー社員就任。派遣会社を含む幅広い業種の企業をこれまでに100社以上担当。人の強みを生かす企業経営の一助となるとの想いで、日々労務相談や手続きに対応している。

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