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2023年8月1日

業界は成長し続けています!

職業病とでも言いましょうか。最近、やたらと求職、求人広告風のテレビコマーシャルが目につきます。そんな病気でなくとも目に付くとのご意見が、聞こえそうです。懐かしくもあり、また、「相変わらず〜」と、ちょっと冷ややかな立ち位置の自分に気づいたり。長かろうが短かろうが、お世話になった業界には、言葉に言えない感謝と懐かしさが体に潜んでいます。

 

その昔、新規に開業予定の派遣会社を訪ねた時のこと。

目の前に山のように積まれた段ボール箱を整理するのに、白いTシャツと無造作に首にタオルを巻いて、フウフウ言いながら1人悪戦苦闘する若い社員がいました。「○○社長はいらっしゃいますか?」と声を欠けた私に、爽やかな笑顔と共にこんな返事が返ってきたのです。「あ、僕です」と。

 

業界の発展はうなぎ上り

 

「私です」ではなくて、「あ、僕です」がなんとも爽やかで、いかにも新規開業予定にぴったりな会社だと、えらく納得したことが昨日のようです。うなぎ登りの業績も、様々な会社の吸収合併もあったように見聞きしています。

労働者派遣法の施行が1986年。現在、2023年。なんと37年もの歳月が流れているのですから、ちょっとした時間認識の誤差はご容赦いただくとしても、業界は大きく発展してきました。

 

そんな中でも変わらないのが、「人」が介在し、「人」が中心であり、「人」が生き生きと呼吸していることが絶対条件の業界だと言えるのではないでしょうか。仕組み自体がいかに成長し、日々のテレビ画面から人材関連のコマーシャルが怒涛のように流れていても、そこに血が通っていなければ業界の発展は一時的なものだと冷ややかな声が聞こえてきます。一時でもそこに身をおいた人間としては、いつまでも生き生きとした業界であって欲しいと思うのは、当たり前と言えば当たり前です。

 

呼吸していることが発展の基本

 

ある派遣スタッフのコメント。

「素晴らしく綺麗なオフィスの派遣会社に登録に出かけました。」

「おはようございます!」と受付の女性が、100万ドルかと思えるような笑顔で出迎えてくれたとか。100万ドルは私の表現ですが、とびきり上等の笑顔だったらしいことは、その彼女の嬉しそうな目元が素直に語っていました。

ところが、次の言葉と同時に一気に表情が曇ったのです。オフィス玄関に無造作に置いてある傘立てに、何本もの置き傘がゴチャゴチャに突っ込んであるのが目に入ったと。目に見えるものは綺麗にしてあるけれど、晴れた日の傘たてはあまりに無残に傘が突っ込まれたままだったのです。

彼女の感想はこうでした。

「仕事がある時は大事に扱われるかもしれませんが、そうでない時の自分はあの傘たちのようだ〜」と。

 

見たものと感じたものの違い

 

人は、目に見えるものは「見たまま」を捉えますが、感じるものは「その人の感性のままに広がる」のです。この「感性」はその人の育った環境や、学校での恩師、友人知人、過去の職業体験から得られた上司や同僚との感情のやり取りなど。この感じるものの広さや深さがその人の目に見えない宝物として心に、体に蓄積しているのです。これを多くの人は「育ち」なんて表現することがあります。なんとも素晴らしくもあり、恐ろしくもあり、です。

では、初対面の人との会話でのちょっとした「脱線しない話のコツ」を伝えておきましょう。

 

話題を広げる3つのポイント

 

その1:相手の目を見て話す。

あたり前のことですが、あまりの緊張に視線が下向きになりがちなことに気をつけましょう。「あなたに興味があります」を伝えるには、相手の目を見るのが一番簡単です。

その2:回答は一つ。相手への質問も一つ。

「ご出身は大阪ですか」と聞かれ、「はい」と答えてそのまま黙るは、愚の骨頂です。その時の優等生は、「はい、大阪です。私は住吉区ですが、ご存知ですか」と質問することが話題と関係を広げる秘訣です。「はい、行ったことがあります」となれば、「どちらに?」。もし、「いいえ」がくれば「住吉大社をお勧めします」と。これは、話題を広げるのではなく、関係を深める一つです。

その3:口角をあげておく。

緊張で強張った口元は性格まで頑なに見えがちです。「口角をあげる」ではなく、「口角はあげておく」が大事です。いつでも笑顔になれる準備が欠かせません。

 

人との関係は、自分自身との関係の延長線に広がるもの。自分に優しい言葉をかける毎日を!「今日も1日、頑張った」と褒めて終わる1日にしておくこと、大事です。

 

 

 

株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!

浦 登記(うら とき)

米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。

人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。

1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年   「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞

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