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2024年1月16日

新年、雑談のすすめ

2024年が華々しくスタートを切りました。
新年早々のこと、SNS 仲間との会話で。ありきたりのワードを並べて何とか取り繕う、イージーな⾃分の脳に「もっと勉強せえ!」と叱咤激励することで幕が開きました。
何と⾔っても最近の若者の S N S に関する知識と⾏動⼒は、間も無く切り上げ80の⾳を聞く⾃分にとっては晴天の霹靂というか、別の星から来た⼈たちという印象なのです。
AI などの名のつく、得体の知れない、⽬に⾒えないものを駆使しているのか。
⽣まれ持った能⼒に普通の⼈が敬遠するような体験を加えて、多くの⼈の能⼒を尻⽬に周囲を席巻しているのか。
全く⼿も⾜も出ない、俗に⾔う「巨⼤なフォロワー数」を獲得している若者軍団がいるのです。
そして、その中の 1 ⼈がテレビで取材されていました。

今を全盛の TICTOK に⾒る「交流」の⼤事さ。

TV ニュースによると、シングルマザーに育てられた、俗に⾔う「⾦なし、家なし、後ろ盾なし」の⻘年が⽉収100万円を超える「T I C T O K 成功者候補」になっているというのです。
昔から⾔われる TICTOK 成功者はそんなもんではおさまらんということはちと、置いといて。
彼が始めたのは 2 年前程度。アルバイトも職もなくなり、何をしていいかもわからず、資⾦も⼈脈もない。
困った挙句に「たった⼀つの⾃分の持ち物」というスマホをむけて道ゆく⼈に声をかけたというのです。
「写真撮っていいですか」と。
どこの誰かもわからない⻘年の「写真撮っていいですか」に、そう簡単に「いいですよ」と返事するのでしょうか?
それが今では、⼥⼦⾼⽣がキャーキャー⾔いながら「撮って、撮って!」と寄ってくるのです。
不思議な現象と⾔うか、奇怪な⾵景と⾔うのか。

最初の 1 ⼈になる勇気

⽉収ン百万になった彼は、もはや「どこの誰?」ではなく、その地域では先の⼥⼦⾼⽣たちが「撮って、撮って」と群がる有名⼈。
そして持ち物もスマホ1ツから本格的なカメラに有名海外ブランドの腕時計やスーツに⾝を包みと、変化を遂げているのです。
なぜ、そこまで彼を⼈気者に、そして S N S 王者にさせたのか。
考えて、考えて、考えて、⼀つの回答(らしきもの)に辿り着きました。
そうです、彼の「きっかけ作り」と「雑談のうまさ」にあるのではないか、と。
たった数分でモデルになりそうな⼈を⾒つけ、声をかけ、写真 OK を撮り、シャッターを切る。
無名の貧しそうな⻘年から「写真撮っていいですか」と声をかけられ、「OK!」と答える⼈が何⼈いるでしょうか?
しかも写真はぼかしも⼩細⼯も⼊らない「正真正銘、素⼈の笑顔」が堂々と写っているのです。

声かけの秘訣はありやなしや

「写真いいですか?」「いい笑顔ですね」「私はこう⾔うものです」「⼼配無⽤です」と声をかけられ、「あ、いいですよ」と回答する⼈が何⼈いるでしょうか?
以前、雑談について学び、セミナーで受講⽣の⽅々に伝えた体験があります。
「雑談は会話術やトークではない」と⾔われています。
「これをして欲しい」とか、「5時に集まってください」と⾔う⽤件を伝えるものは雑談とは⾔わないと。

1>雑談とは意味のない無駄話のことを⾔う。
2>商談に⼊る前の雰囲気作りのようなことを⾔う。
3>⼈間関係の基礎⼯事のようなものを⾔う。

そして、先の「写真撮っていいですか」の彼は、「撮っていいよ」と⾔う相⼿の
了解を取り付けるための「雑談の王⼦」のような気がしました。

雑談と打ち合わせの違いを知る

「写真撮っていいですか」の前に「雑談」で相⼿の警戒⼼を解き、笑顔を引き出し、シャッターを切る!このシャッターを切る瞬間を得るための雑談に必要なことは、

1> おはようございます、の軽快な挨拶⾔葉。
2> 相⼿に警戒させないための渾⾝の絵顔。
3> 次のステップ(写真を撮る)に⼊る切り替え⼒。

本来の雑談は、「おはようございます。昨⽇はゴルフ⽇和でしたね」で始まり、次はさらっと、「また、近々、⼀杯」で別れる。
決してゴルフの約束も、ちょっと⼀杯の場所も約束しないのです。
気分は明るく、仕事に⼊る前の準備体操と⾔えるかもしれません。
この本題、ビル⼯事のための基礎⼯事とで⾔えるかもしれません。
基礎⼯事の確かでないもの、⽔回りの不完全なキッチンなどと、本来の⽬的達成のために必要なことこそ、⾒えないところにあるような気がします。

 

 

 

株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!

浦 登記(うら とき)

米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。

人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。

1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年   「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞

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